野菜ソムリエの“薫る旬感”

キュウリじゃないの!?

ど~っちだ!(*^_^*)
ズッキーニって何もの?~
ズッキーニ&キュウリ
この写真は、ズッキーニとキュウリなのですが、
さてさて、どちらがズッキーニでしょうか?

ズッキーニキュウリ
じゃ~ん!答えはこちら♪
↓↓↓
ズッキーニでした\(^0^)/

←ズッキーニ収穫前
キュウリ収穫前→


 右はシャキシャキ感がたまらなく美味しいキュウリです。見た目はとっても似ていますが、別の野菜なんです。収穫前を比べると、違いがはっきり分かりますね。
収穫時期も、キュウリは100gくらいに対して、ズッキーニはひと回り大きく150~200gくらいが適期なので、 “ちょっと大きめのキュウリ!?”のようなイメージを持たれやすいかもしれませんね。


~じつはカボチャなんです♪~


ズッキーニ 決定的な違いをいうと、ズッキーニはウリ科カボチャ属、 キュウリは同じウリ科でもキュウリ属なんで す。
そう!じつはズッキーニはカボチャなんですよ♪キュウリだと思って食べると、なんか変だなぁ~???と思われることがあったりして(笑)
 ズッキーニという名前は“小さなカボチャ”いう意味です。イタリア語の「zucca(ズッカ)」(カボチャ)→ 「zucchina(ズッキーナ)」(小さなカボチャ)から由来すると言われています。
日本では1980年代から栽培され始めた新しい野菜なので、まだ馴染みの薄いズッキーニですが、イタリアやフランスなどのヨーロッパでは定番野菜で、ラタトゥィユに代表される煮込み料理には欠かせない食材となっているんですよ。

 カボチャの仲間だというズッキーニなのですが、成分の約 95%が水分なので、と~っても低カロリーなんです。ナント!100gあたりたったの14kcal!!しかも、美肌効果や風邪予防に効果が期待されるβ―カロテンビタミンCも豊富なので、女性にはとても嬉しいことばかりなんですよ♪ カロテンは油と一緒に摂ると吸収率がアップするので、炒め物や揚げものなどにすると、効率良く栄養を摂れます。ほかにも、たんぱく質の合成・分解の働きをしてくれる亜鉛や、体内の余分な塩分を出してくれて高血圧症などに効果が期待されるカリウムなどのミネラルも含んでいます。

※ちょっとご注意!
 ズッキーニはペポカボチャの仲間なので、熟した実を食べる一般のカボチャとは違って、未成熟の実を食べます。収穫して新鮮なうちが食べごろなんですよ!追熟しても甘くならないので、長時間、放っておかないようにしてくださいね(^_^)v

とりどり

ズッキーニ 品種の違いではないのですが、花が咲いてすぐの、まだ小さい実を収穫する花ズッキーニは、花ごと食べられちゃうんです。花に詰め物をして揚げたり、蒸したりして料理をすると、ちょっとオシャレな食卓になりますよ♪ 皮の色も、濃い緑色と鮮やかな黄色などがあるんです。料理によって、キレイな皮の色をアクセントとして使うと、とっても華やかになりますね!ぜひ取り入れていただきたい食材のひとつなんです。
 ズッキーニは、肉質が緻密で見た目はしっかりしていますが、口の中に入れるととろけるような果肉のやわらかさで、ナスのような食感が特徴です。煮込むとやわらかくなるので、煮込み料理が得意ですが、油との相性もバッチリなので、炒め物やソテー、フライやフリッターなどの揚げ物にすると、とっても美味しいんです♪ピーラーで縦にむいて、サッと湯通ししてサラダにしてもOK!まさに変化自在のズッキーニなんです♪
 まだ日本では歴史が浅く、どうやって食べるの?と馴染みが薄いズッキーニですが、早く食卓にたくさん登場する野菜になって欲しいなぁ~。バーベキューには欠かせないの♪な~んて日が来るのは、そう遠くないかもしれませんね(*^_^*)。
野菜ソムリエ 木田靖代
2012/7/13

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