こんなにすごい野菜! ~ジャガイモ~ Question! 【次のうちジャガイモの仲間はど~れだ?】
① サツマイモ ② ナス ③ タマネギ 答えは最後で~(^0^)/
定番野菜のひとつのジャガイモは、なんとな~く地味な風貌をしているようですが、じつは、たくさんの色や形、味や食感があり、それぞれ個性的な特徴を持った、とても華やかな野菜なんです(^_^)v
左の写真の白い色や、黄色、紫にピンク・・・。じつはこれ、ぜ~んぶジャガイモなんです!ほんの一部に過ぎませんが、普段よく見かける白っぽい色のジャガイモだけではないんです。とてもカラフルでキレイですよねぇ~☆
ジャガイモたちは品種ごとに、煮物が得意だったり、サラダやコロッケが得意だったり、油と相性が良いから揚げるとキレイな色が残ったり・・・、食感もホクホク・ねっとり・しっとりだったり・・・。 その品種をよ~く知って使ってあげると、とってもおいしい料理になって食卓を演出してくれますね(*^_^*) 赤や紫色の皮のジャガイモに代表されるノーザンルビーやシャドークイーンなどは、アントシアニンを含んでいます。 ポリフェノールの一種のアントシアニンは、悪さをする活性酸素をやっつけてくれたり、新陳代謝を促す働きがあるので、女性には嬉しい美肌効果も期待できますよ♪煮物にするよりも、お菓子に使ったり、油で揚げるとキレイです。 でも、皮が赤いから中身も赤いのかな?と思ってカットすると、あぁ~らビックリ!中身は黄色!というレッドアンデス、レッドムーンなどもあるんですよ(^_^)v。おもしろいですねぇ~。
すごいのは、見た目だけではないんです! ジャガイモは歴史的に、日本だけでなくヨーロッパでの飢饉を救ったり、大航海時代には、長い船旅での野菜不足から起こる壊血病を予防したりと、本当に大活躍する野菜だったんです。すごいですよねぇ~(*^_^*)。 日本には17世紀に、オランダ人がジャガタラ(現ジャカルタ)経由で長崎に伝え、「ジャガタライモ」→「ジャガイモ」と呼ばれるようになりました。ちなみに、みなさまご存知の“男爵”は、明治41年に川田龍吉男爵が英国から導入した品種なので“男爵薯(だんしゃくいも)”と名づけられたそうですよ。へぇ~。。。
栄養面では、水分80%、炭水化物18%、たんぱく質が2%弱と、野菜と穀物の良いところを併せ持った、とてもバランスの良い作物です。でんぷん質に守られているおかげで、加熱した場合でもビタミンCの損失は少なくて、ナント!トマト(生)と同量程度も含んでいるんです!!カリウムやミネラル、食物繊維も多く、ごはんの半分以下!という低カロリーも嬉しいですね♪ダイエット時には強い味方になりそうです0(^_^)0 フランスでは、『大地のリンゴ』とも呼ばれるほどなんです。“1日1個のリンゴは医者を遠ざける”(An apple a day keeps the doctor away)ということわざもあり、とても栄養価の高い果実と して食べられていました。その“リンゴに匹敵するほど栄養がある”ということが由来なんだとか。。。
そして・・・“ジャガイモ”といえば北海道!!全国NO.1の生産量を誇っているんです(^_^)v。私たちがいつも食べている生食用のほか、でん粉用や焼酎用など、用途別の品種もあるんですよ。 さらにそして・・・みんな大好き♪ポテトチップスにも適した品種があるんです☆ 先日、カルビー千歳工場さんを見学しました。中に入ると、ジャガイモなのか、でん粉のニオイなのか、あぁ~!ポテトチップスの工場ね♪という感じでした。 ポテトチップスに向くのは、①皮がむきやすいよう、球形で芽が浅い・②油で揚げても焦げにくいよう、糖分が少ない・③薄くスライスするため、でん粉価が高く(15%以上)、水分が少ないジャガイモなんです。主にトヨシロ、スノーデン、ワセシロなどの品種が使われています。 ちなみに、らんらんチップという品種があって、その名から連想される通り、「卵(らん)に似た形&用途のポテトチップス」にちなんでいるとか。可愛いぃ~☆じつは、らんらんチップお母さんは、北海道の洞爺湖発!のとうやなんですよ(*^_^*)。
ジャガイモは、10℃以下の低温貯蔵すると甘みが増すんです♪収穫したてよりも4~5ヶ月貯蔵した方が、発芽を防止したまま糖分が増えるので、じつは今の時期が一番おいしいんです!! ジャガイモは涼しくて真っ暗な場所が好きなので、保存はぜひ冷暗所でね!やっぱり、育ってきた土の中と同じような場所が落ち着くんでしょうねぇ(*^_^*)
さて、冒頭の問題の答えです! ②ナスが正解です(^_^)v。 同じナス科の野菜なので、花を見ると良く似ているのが分かりますよ。 ①サツマイモはヒルガオ科で根を食べています。③タマネギはユリ科で葉の部分を食べています。 以上、豆知識でした~(^0^)/
野菜ソムリエ 木田靖代 2013/3/29
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