野菜ソムリエの“薫る旬感”
目指せ!体の中から美人参(びじんさん)♪
“ニンジン
(Carrot)”は、“カロテン(Carotene)”がいっぱい!
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美人参~
緑黄色野菜の中でも、β-カロテンの量がトップクラスの野菜といえば・・・
これ!『ニンジン』です♪ 英語で“キャロット(carrot)”と呼ばれますが、この語源は“カロテン(carotene)”から来ているほど、 β-カロテンの含有量がとっても多く、緑黄色野菜の中でもダントツなんですよ! ~いつものニンジンは、西洋?東洋?~
ニンジンはアフガニスタン北部の原産のセリ科ニンジン属で、大きく西洋ニンジンと東洋ニンジンに分類されます。 では、私たちがよく食べているものはどっちでしょう?日本だから、東洋ニンジンなんじゃないの?と思われがちですが、実は・・・一般に販売されているのは、西洋ニンジンなんですよ(*^_^*)。 アフガニスタンからヨーロッパに渡って改良されたものが西洋ニンジン、シルクロードを通じて中国に伝えられたのが東洋ニンジンとなりました。 現存する東洋ニンジンには金時ニンジンがありますが、京野菜として親しまれていますよね。紅に近い鮮やかな色と長さが特徴で、リコピンが豊富に含まれています。 一方、一般に販売されている西洋ニンジンは、長さが15cmほどの“五寸ニンジン”と呼ばれるもので、『陽明五寸』や『向陽2号』などの品種があります。β-カロテンがとても多く含まれているのが特徴なんです。 ~β-カロテンの量はダントツ!~
β-カロテンは、体内に入ると必要なだけビタミンAに変わって効果を発揮するので、プロビタミンAとも言われます。皮膚や粘膜を正常に保ってくれたり、強い抗酸化作用を持っているので、女性にうれしい美肌作りや風邪の予防効果があるとされる他、悪玉コレステロールを減らして、動脈硬化などの疾病を予防する効果も期待されています。ニンジン1本の約半分を食べると、1日に必要とされる目安量を摂れてしまうというのも驚きですね!他にも、ビタミンやミネラル類が豊富に含まれており、特にカリウムやカルシウムが豊富で、栄養価の高い優れもの野菜なのです! 特に皮のすぐ下にたくさん含んでいます。皮をむかず、タワシで水洗いするだけ!で十分なので、ぜひ丸ごと食べていただきたいですが、“どうしても気になるわ。。。”という方は、なるべく薄~く皮をむいて下さいね(^_^)v。 ニンジンには、ビタミンCを壊す酵素“アスコルビナーゼ”が含まれています。アスコルビナーゼは、熱や酸に弱いので、茹でたり炒めるなど加熱したり、酢の入ったドレッシングをかけて食べると、まったく問題はありません。サラダやジュースにする場合は、柑橘系の果汁や酢を加えたり、直前に他の野菜たちと混ぜ合わせると良いですね(^_^)v。ちょっと注意してあげるだけで、大切なビタミンCも効率よく摂ることができるんですよ♪ お正月のおせち料理にも欠かせない、なますも理にかなった昔からの調理法なんですねぇ~。 常備野菜として大活躍のニンジンですが、保存方法にも十分気をつけてあげたいですね。 ♪湿気が嫌いなので、水気をふき取ってから新聞紙に包んで、なるべく立てた状態で冷暗所に保存してください。土の中で立って育ってきたので、寝せられるのが苦手なんです(>_<) ♪夏場は、水気をふき取ってから、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ立てて入れてください。 ※泥付きの場合は、洗わずに新聞紙に包んで、冷暗所に保存してください。泥つきの方が日持ちしますよ(^_^)v 炒めて野菜炒めやキンピラにしたり、かき揚げや天ぷら、筑前煮やカレー、シチューなどの煮物にしても、サラダで生食にと、どんな料理にでも活躍してくれて、さらにキレイな色で料理に彩(いろどり)を添えてくれますよね。特に油との相性が良いので、炒めてから煮たり、油を使ったドレッシングをかけたりすると、β-カロテンをより効率よく摂ることが出来ますよ♪ 毎日、少しずつ食べて目指せ!体の中から“美人参(びじんさん)”!0(^_^)0 野菜ソムリエ 木田靖代
(2012/4/20) お待たせしました~!ついに【おにおんぼうず】から春掘り!“ありがとう美人参“の登場です♪ 厳しい冬の寒さの間、土の中で眠っていたのを雪解けとともに起しましたよ! 今年の雪は予想以上に多く、お届けに時間がかかってしまい、申し訳ありませんでした。 お手元へ届くまで、楽しみにお待ちくださ~い(^0^)/ |